Tooth Fairy

カテゴリ:歯科

  • 歯磨きでがん予防が出来る
    [ 2011-08-04 05:42 ]
  • どれくらい持ちますか?
    [ 2008-10-04 11:18 ]
  • 医療崩壊は解決できるのか
    [ 2008-06-09 07:57 ]
  • 臨床を30年、やっぱり予防かな
    [ 2008-04-01 01:46 ]
  • 支台歯模型トリミングのこつ
    [ 2008-02-05 22:13 ]
  • 歯科医師過剰?
    [ 2008-02-01 18:21 ]
  • 不思議なクラスプ
    [ 2007-12-23 17:35 ]
  • 総義歯の難症例
    [ 2007-12-20 19:25 ]
  • サッカーとマウスピース
    [ 2007-12-03 13:32 ]
  • 美しい口腔内
    [ 2007-11-28 18:04 ]

歯磨きでがん予防が出来る

昨日のNHKの番組「ためしてガッテン」で歯磨きが食道がんの予防に有効なことをやっていた。
口の中にアルコールを分解するある種類の細菌が多いとアセトアルデヒドが産生され、それが
食道粘膜を刺激して食道がんになる確率がふえるらしい。歯磨きを効果的に行うとその細菌
の数を減らせるのでがん予防に有効ということだ。

●歯みがきでがん予防できる?→「○」
 たった150円でがん予防が期待できるそうなんだけど、その裏技っていったい何?

アセトアルデヒドは食道がんの原因となる発がん物質で口の粘膜に多くいる菌ですが、
フロスや歯間ブラシで歯茎や舌を清掃すれば食道がんを予防できることがわかり、
愛知県がんセンターが約3600人を対象に行った疫学調査では、歯を全く磨かない場合
に比べ、1日1回歯みがきをすると、食道や口などのがんを発症するリスクは4割減り、
1日2回以上歯みがきすると、さらにリスクは2割減るといいます。

↑ 久しぶりに歯科ネタでした(^_^;) 150円は歯ブラシの値段ですね
by katodental | 2011-08-04 05:42 | 歯科 | Trackback | Comments(4)

どれくらい持ちますか?

患者さんからよく聞かれるのがこの質問です。
「どれくらい持ちますか」

これは歯科医師にとって非常に答えにくい質問です。しかし患者さ
んに、とっては最も関心のある事柄でしょう。

初期のむし歯であったり、治療のしやすい部位や処置の場合は
「大丈夫ですよ、手入れさえよければかなり持ちます」

と、言ってあげられるのですが、困難な治療の場合や、齲蝕や歯周
病の程度が進行している場合は、予後について確実なことを言えな
いことがあります。

むし歯の治療をした場合、ほとんどの患者さんは永久に持つと思っ
てしまうようですが、実際は全く治療を受けていない歯に比べると、
その歯の寿命は二分の一、あるいはもっと短くなってしまうことが
多いのです。

たとえば、根管治療といっていわゆる神経の治療をしなければなら
ない場合は、中に神経のある血液の流れている生きた歯に比べて、
歯の質は徐々にもろくなっていくので、根にひびが入ったり、場合
によっては根の先の骨の中に膿がたまってくるようなこともありま
す。

また、抜歯を考慮しなければならないような進行した歯をなんとか
治療したような場合は歯質自体のもろさから、治療後短期間で問題
が発生することがあります。その時は、残念ながらその歯の寿命だ
と思わなければなりません。

歯科医が全力を出し切って、治療をしてもその程度なのです。まし
てや保険診療の制約の中で行なわなければばならない場合や、口腔
衛生状態が改善されなかったり、定期検診に来ていただけない場合
はもっとみじかくなることが多いのです。

私たち歯科医療従事者はその事実を知っているので、予防やメイン
テナンスを勧めるのですが、患者さんになかなか理解してもらえな
いこともあります。

最近は、しかしながら、定期的に治療後のメンテナンスに通院され
る方も多くなりました。

治療が終了したら、それが長持ちするように、また新たな齲蝕や歯
周病が発生しないようにしたいものですね。

by katodental | 2008-10-04 11:18 | 歯科

医療崩壊は解決できるのか

「歯科麻酔医を不足している麻酔医に使うことは出来ないか」という
意見がありますが、私は可能だと思います。もちろんそれなりの再教
育が必要でしょうが。

歴史を見てみると分かりますが、最初に全身麻酔を成功させたのは歯科医
でした。

1844年 Wells(アメリカの歯科医)が笑気(亜酸化窒素:ガス麻酔薬)
を用いた全身麻酔下で抜歯を施行
1846年 Morton(アメリカの歯科医)がエーテル麻酔を用いて口腔外科
手術を施行

基本的には歯科で行う全身麻酔と、医科で行う全身麻酔に違いはないと
思います。

しかしながら、現在の医療崩壊を招いた一番の元である、日本国政府の
医療崩壊への真剣な反省がなければ何をやってもこの問題は解決しない
でしょう。

まず医療に充分な予算をつける、そして研修医制度や警察司法の医療事
故を始めから犯罪として取り扱うような、医者がまじめに働きたくなくなるよ
うな様々な要因に対して適切な対応をすることが必要です。
by katodental | 2008-06-09 07:57 | 歯科

臨床を30年、やっぱり予防かな

長いあいだ痛くない丁寧な治療を心がけてきた。

私を信頼してずっと通院してきてくれた患者さんがたくさんいる。

20年以上前から予防の大切さを感じて歯科衛生士による「術者磨き」

を行ってそれなりに成果を上げてきた。

しかし、中には思うような結果が得られない患者さんもいた。

最近になって、もっと予防を頑張らなければと思う。

ブラッシングは大事だが、ブラッシングだけでは駄目、

食事のこと、規則正しい生活、生活のすべてが齲蝕、歯周病、

口腔の健康に影響するし、また口腔の健康が体に影響を及ぼす。

最近とくに歯周病と糖尿病との関係が注目されるようになった。

当院ではブラッシングを基本にしながらも、フッ素やキシリトールを

使ったムシ歯予防や、口腔洗浄器を使った歯周病の治療と予防に

取り組んでいる。

その中心になってやってくれているのが、優秀な5人の歯科衛生士だ。

最近は「職員のブログ」で情報発信も積極的に行っている。

丁寧な治療と熱心な予防、どちらもますます大切だと思う。
by katodental | 2008-04-01 01:46 | 歯科

支台歯模型トリミングのこつ

石膏模型のマージントリミングを自分でやるようになってからクラウンブリッジの適合が非常によくなったことを以前書きました。

条件の悪い場合は口腔内で100パーセントの形成や印象を行うことが出来ませんから、どうしても模型になってから微妙な調整をしなければならないことがあります。

自分でやった形成はどこが問題かよくわかります。そこを自分の責任で補うことが出来るのですから歯科技工士さんに余分な負担をかけずにすみます。技工物の再製は最も避けたいところです。。

トリミングで難しいのは、ショルダーのマージンで、シャープなマージンは欠けやすいのです。その点をベテラン技工士さんに聞いてみると、逆回転でやるのがいいとのことでした。

実際やってみると、それでも欠けます。模型の強度を強くする薬剤がないか調べたのですが、いまのところ適当なものは見つかっていません。どなたか教えていただけるといいのですが。

それで考えたのは、難しいところは出来るだけ少しずつトリミングするのがいいのではないかということです。ザックリやると欠けやすいのは経験済みです。欠けやすそうなところは少しずつ少しずつバー進めるようにしてみたらどうかと思いました。

さて結果はどうでしょうか。そんなわけで次回が少しだけ楽しみです。
by katodental | 2008-02-05 22:13 | 歯科

歯科医師過剰?

かなり前から歯科医師数過剰が言われているが、本当だろうか?

私はそうは思わない。なぜならば、歯科医療を必要としているのにもかかわらず、治療を受けていない人たちが大勢いるからだ。

当院へ新しく見えられる患者さんの、咬合が崩壊していたり、多数歯齲蝕で全般的な治療が必要な場合が以外に多い。

このことから、かなりの人たちが歯科医療の恩恵を受けられないでいることが推測される。

また、効果的な予防管理を行い、一生健康な自分の歯で過ごすことができることは、医療費削減の点からも、また生活の質の点からも望ましいにもかかわらず、現在の医療制度では充分な対応が出来ない。

一人の歯科医師が1日に診察できる人数は何人ぐらいか。ゆっくり患者さんの話を聞いて、丁寧な診療を行なうとすれば30分に1人、よって1日12人から15人がいいところだろう。

これでは、とても今の保険点数ではやっていけない。歯科医師が多すぎるのではなくて、保険診療報酬が少なすぎるのだ。

経営を改善するには歯科医師数を削減すればいいという、昨今の歯科関係者の考えはどうも違うような気がする。
by katodental | 2008-02-01 18:21 | 歯科

不思議なクラスプ

先日来院された患者さんの義歯です。



何か変ですね。左下のクラスプが不思議な形をしています。



鉤歯が歯周病で脱落して、クラスプが頬に当るので自分で曲げたそうです。それにしても目が廻りそうな、そして女性の患者さんらしく、いくらか可愛い形をしています。(>_<)
by katodental | 2007-12-23 17:35 | 歯科 | Comments(0)

総義歯の難症例

上下の総義歯の希望で来院された80歳代の女性の患者さん。上の義歯も下の義歯も不適合で食事はもちろん話すことにも不自由されているとのことです。

ご本人は1~2年前に作ってもらったと話されるのですが、拝見すると、人工歯の磨耗状態やレジンの変化からどうみても5年から10年はたっているような感じです。

まあそれはどちらでもいいのですが、磨耗してそうなったのかあるいは始めからなのか、咬合高径が異常に低いのです。前歯部が突出していて、これではまともに咬めないだろうと、同情してしまいました。

初診時に口腔内写真と義歯の写真を撮りました。スタディモデルの印象をして次回からの治療に備えます。

下顎は顎堤が吸収していて難症例になりそうです。しかし何かが雰囲気的に私のやる気をかきたてています。患者さんとの相性かもしれません。(^・^)

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さて、印象採得が終わり、今度は咬合採得です。案の定以前の義歯に比べて、両側とも10mm以上高くしなければならないことが分かりました。そうすると、咬合床のその状態ですでに上顎が吸着します。

そうなんですね、総義歯で一番大事なのは咬合なのです。上下、前後左右の咬合位がきちんと決まれば総義歯の成功は殆んど約束されたも同然なのです。あとは人工歯をどの位置に配列すれば自然なのか、患者さんの口腔に調和するのか、今までの経験を生かして製作を進めます。

と、今はここまでですが、近いうちに続きを報告できると思います。
by katodental | 2007-12-20 19:25 | 歯科 | Comments(2)

サッカーとマウスピース

サッカーで前歯を破折した患者さんが見えました。右上中切歯の歯冠上部2/3程が水平に破折して、完全に露髄しています。歯髄保存は無理な状態なので、抜髄しました。

相手選手とぶつかって頭を強打した時に、下顎前歯が上顎前歯を突き上げるように当たったのが原因のようです。歯根は脱臼していませんでした。マウスピースを装着していれば歯牙外傷は防げたケースだと思われます。

聞いてみると、チームでマウスピースをしている選手はいないとのことでした。ラグビーなどでは公式試合でのマウスピースの使用は義務づけられているのですが、サッカーの場合はそうではないのですね。

今後、この種の事故がおきないように、またヘディングによる脳の障害を防ぐためにもマウスピースの使用を勧めました。競技スキルの向上のためにもマウスピースが有効とのことです。

by katodental | 2007-12-03 13:32 | 歯科 | Comments(0)

美しい口腔内

先日、当番で市の50歳検診へ行って来ました。歯科健診も他の検診と同時に行なわれ、齲蝕と歯周病及び口腔清掃状態をチェックし、それにもとづいて歯科衛生士が指導を行なうというものでした。

ほとんどが女性でしたが、私が口腔内を見て感じたことは金パラによる修復が口腔内を不健康に見せている事でした。黒っぽく変色したクラウンやインレーはお世辞にも美しくありません。

理想は全ての歯牙が齲蝕のない天然歯であることですが、たとえ齲蝕になったとしても審美的な美しい修復がなされていることです。材料としてはポーセレン、ハイブリッドレジン、金属では腐食のおこらない貴金属が使用されていることが望ましいと思います。

経済的な理由もありますが、歯科医師の技術をまともに評価しない保険診療が先進国の日本人のこのような情けない口腔状態をつくってしまったのではないでしょうか。

歯科医師も理想を失っています。自由診療を勧めれば金儲け主義だと思われるような風潮が出来上がっているので、診療が非常にやりにくくなっています。

保険診療を否定しているわけではないのですが、常に国民の口腔の美と健康を守ると言う原点を忘れないで仕事が出来る環境を作りたいものです。
by katodental | 2007-11-28 18:04 | 歯科 | Comments(0)